システムリサーチ(3771)はどんな会社?IT成長株×高配当の魅力とリスクを分析
独立系SIerのシステムリサーチを分析。DX需要を背景にした成長性・自己資本比率69%の財務健全性・配当利回り約4%など、成長株でもある高配当株の魅力とリスクを整理します。
※この記事は筆者が保有している銘柄について解説しています。 ※投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
「システムリサーチってどんな会社?」 「IT企業なのに配当利回りが高いのはなぜ?」 「高配当株として長期保有できる銘柄なの?」
高配当株を探していると、システムリサーチ(3771)という銘柄を見かける方もいるのではないでしょうか。
銀行や保険、商社などは高配当株として有名ですが、IT企業で配当利回り4%近い銘柄はそれほど多くありません。
私自身も保有していますが、システムリサーチは「高配当株」と「成長株」の両方の魅力を持つ珍しい銘柄だと感じています。
この記事では、システムリサーチの事業内容や業績、配当の魅力、今後の成長性やリスクについて、高配当株投資家の視点で分かりやすく解説します。
システムリサーチ(3771)はどんな会社?
システムリサーチは愛知県名古屋市に本社を置く独立系SIer(システムインテグレーター)です。
企業向けのシステム開発や運用保守、ITコンサルティングなどを手掛けています。
東証プライム市場に上場しており、製造業や流通業、金融業など幅広い顧客を抱えていることが特徴です。
特定の業界に依存し過ぎていないため、景気変動の影響を分散しやすいビジネスモデルを持っています。
また近年はDX(デジタルトランスフォーメーション)需要の拡大を背景に業績を伸ばしています。
システムリサーチは何で稼いでいる?
システムリサーチの主力事業はソフトウエア関連事業です。
主に以下の事業で収益を上げています。
ソフトウエア開発業務
企業向けシステムの設計・開発を行う事業です。
2026年3月期は売上高166億円と、会社全体の成長を支える主力事業となっています。
SIサービス業務
顧客企業のIT化やシステム導入を支援する事業です。
DX推進やクラウド移行などの需要拡大が追い風になっています。
ソフトウエアプロダクト・商品販売
自社製品や各種ITソリューションの販売も行っています。
収益の中心ではありませんが、事業ポートフォリオの安定化に貢献しています。
業績推移|売上・利益ともに右肩上がり
システムリサーチの最大の魅力は、長期にわたって成長を続けていることです。
売上高の推移を見ると、
- 2020年3月期:163億円
- 2023年3月期:216億円
- 2026年3月期:291億円
と大きく成長しています。
営業利益も、
- 2020年3月期:17.2億円
- 2023年3月期:25億円
- 2026年3月期:34.7億円
まで拡大しました。
単に売上が増えているだけでなく、利益率も改善している点は評価できるポイントです。
なぜ成長しているのか?
背景には企業のIT投資需要があります。
近年は、
- DX推進
- AI活用(AX)
- 老朽化したシステムの刷新
- クラウド移行
などの需要が増加しています。
企業にとってIT投資は「やったら便利」ではなく、「やらなければ競争に負ける」投資になりつつあります。
こうした環境はシステムリサーチにとって大きな追い風といえます。
財務健全性|高配当株として安心できるか?
高配当株投資では配当利回りだけでなく、財務の健全性も重要です。
その点でシステムリサーチは非常に優秀です。
自己資本比率69.1%
2026年3月期の自己資本比率は69.1%です。
一般的に50%を超えていれば優良企業とされるため、かなり高い水準です。
有利子負債は減少傾向
2012年には約16億円あった有利子負債は、2026年には約9.6億円まで減少しています。
有利子負債比率も7%程度と低く、実質無借金に近い状態です。
キャッシュも豊富
2026年3月期末の現金及び現金同等物は84億円超あります。
景気後退や業績悪化が起きても、すぐに資金繰りに困るような財務体質ではありません。
私自身、高配当株を選ぶ際には財務の強さを重視していますが、その点でシステムリサーチは安心感のある企業だと感じています。
配当の魅力|なぜIT企業なのに高配当なのか?
システムリサーチの予想配当利回りは約3.98%(株価1,760円、年間配当70円ベース)です。
配当日和の基準である「利回り3.75%以上」を満たしています。
配当金は長期的に増加
配当金の推移を見ると、
- 2020年:25円
- 2021年:30円
- 2023年:35円
- 2024年:40円
- 2025年:60円
- 2026年:70円
と増配が続いています。
業績成長に合わせて株主還元も強化されていることが分かります。
配当性向40%を目標
会社は配当性向40%を目安に株主還元を行う方針を掲げています。
2026年3月期の配当性向は44.4%でした。
無理な高配当ではなく、利益に応じた還元を行っている点は好印象です。
IT企業は意外と高配当と相性が良い
IT企業は工場や大型設備への投資が少ないため、利益がキャッシュとして残りやすい特徴があります。
システムリサーチも営業キャッシュフローを安定的に創出しており、現金も豊富です。
そのため、成長投資を行いながら株主還元も実施しやすいビジネスモデルになっています。
高配当株というと銀行や商社に目が向きがちですが、IT企業にも魅力的な高配当株は存在します。
システムリサーチの成長性
私がシステムリサーチを評価している理由の一つが成長性です。
DX需要が今後も続く可能性
多くの企業では依然として古いシステムが使われています。
こうしたシステムの刷新需要は今後も続くと考えられます。
また、
- DX推進
- AI活用
- クラウド化
- セキュリティ対策
など、IT投資が必要な分野は増えています。
IT人材不足という追い風
日本ではIT人材不足が深刻化しています。
経済産業省も将来的な人材不足を指摘しており、技術力を持つSIerへの需要は高い状態が続く可能性があります。
来期も増収増益予想
会社予想では2027年3月期も、
- 売上高323億円(前年比10.9%増)
- 営業利益38.5億円(前年比10.9%増)
を見込んでいます。
利益成長が続けば、将来的な増配にも期待が持てそうです。
システムリサーチのリスク
魅力的な銘柄ですが、当然リスクもあります。
人材確保が課題
IT企業にとって最大の資産は人材です。
優秀なエンジニアを確保できなければ成長は難しくなります。
人件費上昇
人材獲得競争の激化によって給与水準が上昇すると、利益率が低下する可能性があります。
IT投資需要の減速
景気後退局面では企業がシステム投資を先送りする場合があります。
長期的には成長市場だとしても、短期的な業績変動には注意が必要です。
システムリサーチはどんな人に向いている?
向いている人
- 高配当株投資を始めたい人
- 増配株を探している人
- 財務健全性を重視する人
- IT業界の成長性にも期待したい人
- 長期保有を前提に投資したい人
向いていない人
- 短期売買中心の人
- 配当利回り5%以上を求める人
- 景気変動の影響を避けたい人
まとめ|成長株としても見られる高配当株
システムリサーチは、DX需要やIT投資拡大という追い風を受けながら成長を続ける独立系SIerです。
自己資本比率69%超という強固な財務基盤を持ち、配当利回りは約4%、配当性向40%を目安とした株主還元方針も明確です。
私自身、高配当株投資では「配当の安全性」と「将来の増配余地」を重視しています。
その点でシステムリサーチは、単なる高利回り銘柄ではなく、「成長しながら配当も増やしていける可能性がある銘柄」だと考えています。
高配当株ポートフォリオの中に、ITセクターの成長性を取り入れたい方は、システムリサーチをチェックしてみてもよいかもしれません。