「今すぐ始めていい」——積立投資を始めるのにいいタイミングなんて存在しない
相場が落ち着いたら始めよう。貯金が増えたら始めよう。そのいつかは、来ません。積立投資を今日始めるべき理由と、月1万円からの具体的な始め方を書きます。
— できることを今日やる。それだけが、始まりをつくる —
① 「今は始めない方がいいのでは?」という迷い
積立投資を始めようとしている人が、必ずといっていいほど口にする言葉があります。
「相場が落ち着いたら始めようと思っています」
「もう少し貯金が増えてから……」
「なんとなく今は時期が悪い気がして」
気持ちは分かります。でも正直に言わせてください。
その「もう少し」は来ません。
相場は常に動いています。「落ち着いた」と感じるタイミングなど、ほぼありません。貯金が増えれば、今度は「もっと増えたら」と思うようになる。「時期が悪い気がする」という感覚は、始めるまで消えません。
タイミングを待っている人は、永遠に始められません。
積立投資において、時間は最大の武器です。1年早く始めることで、複利の恩恵を1年多く受けられる。若ければ若いほど有利で、始めた日が一番若い日です。
待てば待つほど、その武器を手放していることになります。
② 始めてすぐ暴落が来たら、むしろラッキー
少し驚くかもしれませんが、正直に言います。
積立投資を始めたばかりの人が、始めてすぐ暴落を経験するのはラッキーです。
理由はシンプルです。暴落とは、株が安くなること。安いときに買えるということです。
長年投資を続けてきた人にとって、暴落は痛みを伴います。コツコツ積み上げてきた資産の評価額が、一時的にドーンと下がるからです。それは正直、怖い。
でも、これから積立を始める人には、その「積み上げた資産が下がる」という問題がありません。
むしろ、これから毎月買い続けていく立場からすれば、安いうちにたくさん買えるチャンスです。その後、相場が回復するにつれて、安く仕込んだ分が大きなリターンになります。
コロナショックのとき、投資を始めたばかりだった人が数年後に大きなリターンを得た——そういう話は、珍しくありません。
暴落を怖がる理由は、長く続けてきた人ほど大きい。始めたばかりの人には、暴落は恐怖よりチャンスに近い。
③ 毎月いくら設定すればいいか
「いくら積み立てればいいか分からない」という迷いも、よくあります。
答えはシンプルです。
迷ったら、月1万円から。
積立投資で一番大切なことは、続けることです。続けられる金額が、正解の金額です。
月5万円積み立てても、3ヶ月で「やっぱり生活が苦しい」と感じてやめてしまったら意味がありません。月1万円でも、10年20年と続けた方が、はるかに大きな結果になります。
生活に支障が出ない金額で始めてください。慣れてきて、余裕が出てきたら、少しずつ増やせばいい。最初から完璧な金額を設定しなくていいです。
→ 月1万円からの積立投資について詳しく書いた記事はこちら:月1万円から始める積立投資のやり方
④ 何を買えばいいか
「どの銘柄を買えばいいか分からない」という声も多いです。
難しく考えなくていいです。この2つのどちらかから選ぶだけで十分です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
世界中の株式市場に分散投資できるインデックスファンドです。「世界経済全体に投資する」イメージです。特定の国や地域に偏らず、広く分散できます。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
アメリカの主要500社に投資するインデックスファンドです。過去の長期リターンは非常に高く、世界で最も人気のある投資先の一つです。
どちらを選ぶか迷ったら、オール・カントリー(オルカン)で問題ありません。
「どっちが正解か」を考え続けることより、どちらでもいいから今日始めることの方が、はるかに大事です。
⑤ SBI証券・楽天証券での設定方法
口座が開設できたら、積立の設定は難しくありません。どちらの証券会社も、手順は大きく変わりません。
設定の流れ(共通)
- 新NISAの「つみたて投資枠」を選ぶ
- 買いたい銘柄(オルカンまたはS&P500)を検索する
- 毎月の積立金額を設定する
- 積立日と引き落とし口座を設定して完了
設定が終わったら、あとは放置でOKです。
毎月自動的に積み立てが行われます。相場の動きを毎日チェックする必要はありません。むしろ、見ない方が長続きします。
口座開設がまだの方はこちら:
- SBI証券 → [LINK_SBI証券]
- 楽天証券 → [LINK_楽天証券]
証券口座の選び方について詳しく知りたい方はこちら:証券口座の開き方【SBI・楽天比較】
⑥ 今日やること
長々と読んでいただきましたが、やることはシンプルです。
口座をまだ持っていない方: → 証券口座を開設する(オンラインで完結します)
口座を持っている方: → 積立銘柄(オルカンかS&P500)を選ぶ → 月1万円で自動積立を設定する
それだけです。
完璧な準備が整ってから始める必要はありません。銘柄選びで悩みすぎなくていい。金額を厳密に計算しなくていい。
できることを今日やる。
それだけが、始まりをつくります。
「いいタイミングはない」というのは、「悪いタイミングもない」ということでもあります。今日が、始めるのに一番いい日です。